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2019年

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地域包括ケア病床 全国で2,424病院84,813床

2019年9月27日

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地域包括ケア病床 全国で2,424病院84,813床

2018年度診療報酬改定後の1年間で地域包括ケア1が509病院17,758床増加

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 株式会社日本アルトマーク(以下、日本アルトマーク、東京都港区・代表取締役社長 梅田友彦)は、地域包括ケア病棟入院料及び地域包括ケア入院医療管理料について、2019年6月時点の状況を調査いたしました。


 地域包括ケア病棟入院料及び地域包括ケア入院医療管理料(以下、地域包括ケア)は、2014年度診療報酬改定で新設されました。2018年度診療報酬改定時には2 段階から4 段階の評価体系へと再編され、地域包括ケア1 および3 に「自宅等からの受入」や「在宅医療の提供」などの実績要件が設けられました。

 2020年診療報酬改定に向けて機能・役割の見直しが議論されている地域包括ケア病棟について、届出病院数および病床数から、現況をまとめました。


全国で2,424病院84,813床


   2019年6月時点で地域包括ケア病床を届出ていた病院は、全国で2,424病院※1 84,813床であった。2018年度診療報酬改定直後の2018年6月時点と比較すると、240病院11,026床増加していた。

 図1および図2のとおり、地域包括ケア2が病院数・病床数ともに最も多く、1,344病院48,085床であった。4区分の中で最も多い届出数である地域包括ケア2だが、2018年6月時点と比較すると299病院7,572床減少しており、減少傾向にあることがわかった。2018年改定直後に大きく減少した地域包括ケア1は徐々に届出数を延ばしており、2018年6月時点から2019年6月時点までの1年間で509病院17,758床増加していた。


地域包括ケア1  地域包括ケア2  地域包括ケア3  地域包括ケア4
※複数の評価区分を届出ている病院があるため、図1 の合計とは異なります


一般病院数に対する届出割合 300~399床病院で最も高く46.8%


 一般病院数7,279病院における地域包括ケア病床の届出状況を病床規模別にみたのが表1である。地域包括ケア病床の届出があった2,424病院の内訳をみると、最も届出率が高かったのは300~399床の病院で、一般病院547病院のうち46.8%にあたる256病院が届出をしていた。次いで届出率が高かったのは100~199床の病院で、一般病院1,339病院の44.0%にあたる1,054病院が届出をしていた。

 中小規模病院の届出率が高いものの、400~499床で31.1%、500床以上でも12.1%となっており、大病院においても届出実績があることがわかった。(表1)

 また、届出のあった2,424病院の一般病棟入院基本料との併設状況をみたところ、急性期1が649病院と最も多く、次いで急性期4の462病院となっていた。

表1 病床規模別の地域包括ケア病床 届出状況※

※複数の評価区分を届出ている病院(17施設)があるため、「届出あり」と「届出内訳」の合計は異なります


疾患別リハビリテーション料 届出率が最も高いのは脳血管疾患リハビリテーション 98.3%

 地域包括ケア病床の算定要件には、疾患別リハビリテーションおよびがん患者リハビリテーション料が含まれている。2019年6月時点で地域包括ケア病棟を届出ていた2,424病院について、各リハビリテーション料の届出割合をみたところ、脳血管疾患等リハビリテーション料が最も高く98.3%(2,382病院)であった。次いで届出割合が高かったのは運動器リハビリテーション料で、97.3%(2,359病院)であった。最も低かったのは心大血管リハビリテーション料で、20.1%(487病院)であった。(表2)

 最も届出率の高かった脳血管疾患等リハビリテーション料の届出病院数を病床規模にみたところ、100~199床の病院で、1,048病院で届出をしていた。次いで、100床未満(669病院)、200~299床(267病院)、300~399床(256病院)、400~499床(96病院)、500床以上(46病院)となっており、特に中小規模病院で多く届出されていることがわかった。

表2 リハビリテーション料の算定状況




全国の都道府県別届出状況 最も多い福岡県で159施設


 2019年6月時点で地域包括ケア病床を届出ていた2,424病院を都道府県別にみると、最も届出施設数が多かったのは福岡県で、159病院6,305床であった。次いで、東京都の142病院4,890床、兵庫県の136病院4,734床とつづいた。最も届出施設数が少なかったのは香川県の17病院784床で、山形県の20病院815床、山梨県の20病院695床とつづいた。(図3)

 全国の平均届出病院数は52病院となっており、平均を上回っていたのは17都道府県であった。このうち、100病院以上の届出があったのは5都道府県で、届出病院数の多い順から、福岡県(159病院)、東京都(142病院)、兵庫県(136病院)、大阪府(128病院)、北海道(126病院)となっていた。全国平均の52病院に満たなかった30県の内訳をみると、20病院未満が1県、21~30病院が15県、31~40病院が10県、41~52病院未満が4県となっていた。




[図1、図2、図3、表1、表2] 

出典:㈱日本アルトマーク「病院の入院料届出状況全国調査」




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